Windows 9x
Windows 9x(ウィンドウズ きゅうエックス)とは、Microsoftが開発・販売していたオペレーティングシステムの系統であり、主に一般家庭向けとして普及したWindowsである。 「9x」は、Windows 95・98・Meといった製品の内部バージョン番号が「9」で始まることに由来する。
概要
Windows 9x系は、MS-DOSを基盤として動作するWindowsであり、16ビットと32ビットが混在した構造を持つOSである。 1995年に登場したWindows 95を皮切りに、GUIを備えたパーソナルコンピュータ向けOSとして爆発的に普及した。
操作のしやすさや互換性を重視して設計されており、当時の家庭用パソコンにおいて標準的なOSとなった。
技術的特徴
Windows 9xは以下のような特徴を持っていた。
- MS-DOS上で動作する構造
- 16ビット/32ビット混在のアーキテクチャ
- 協調型・疑似的なマルチタスク
- 高いアプリケーション互換性
その一方で、OS全体が1つのメモリ空間を共有していたため、1つのアプリケーションの不具合がOS全体の不安定化につながりやすいという欠点もあった。
歴史
Windows 95
1995年にWindows 95が発売され、スタートメニューやタスクバーといった現在まで続くUIが初めて導入された。 32ビット化が進み、プラグアンドプレイやネットワーク機能も強化され、世界的なヒット商品となった。
Windows 98 / 98 SE
1998年にWindows 98が登場し、USBへの対応やInternet Explorerとの統合が行われた。 1999年には安定性を向上させたWindows 98 Second Edition(98 SE)が発売され、9x系の完成形とも言われる。
Windows Me
2000年にWindows Me(Millennium Edition)が発売された。 システムの高速化や家庭向け機能の追加が行われたが、不安定さが目立ち、評価は分かれた。
Windows Meは最後のWindows 9x系となり、以降のWindowsはすべてWindows NT系へと統合された。
Windows NT系との違い
| 項目 | Windows 9x | Windows NT |
|---|---|---|
| ベース | MS-DOS | 独自カーネル |
| 安定性 | 低め | 高い |
| セキュリティ | ほぼ無し | 権限管理あり |
| 主な用途 | 家庭向け | 業務・サーバー向け |
Windows 9x一覧
| バージョン | 発売年 |
|---|---|
| Windows 95 | 1995年 |
| Windows 98 | 1998年 |
| Windows 98 Second Edition | 1999年 |
| Windows Millennium Edition | 2000年 |
終了と統合
Windows 9x系は操作性と互換性に優れていた一方で、安定性やセキュリティに問題を抱えていた。 そのためMicrosoftは、Windows XPをもってWindows NT系へ一本化し、9x系の開発とサポートを終了した。
関連項目
出典
- [1] Wikipedia「Windows 9x」]