Windows NT
Windows NT(ウィンドウズ エヌティー)とは、Microsoftが開発したオペレーティングシステムの系統であり、現在のMicrosoft Windowsの基盤となっているOSである。 「NT」は「New Technology」の略とされている。
概要
Windows NTは、従来のMS-DOSやWindows 9x系とは異なり、最初から32ビット(後に64ビット)を前提として設計されたOSである。 安定性・セキュリティ・マルチタスク性能を重視しており、主に業務用・サーバー用途を目的として開発された。
カーネルにはNTカーネルと呼ばれる独自設計のカーネルを採用しており、現在のWindows 10・Windows 11・Windows Serverシリーズに至るまで、この系統が使われ続けている。
開発の背景
1990年代初頭、Microsoftは当時主流だったMS-DOSベースのWindowsでは将来的な拡張に限界があると判断した。 そのため、安定性と拡張性を重視した新しいOSとしてWindows NTの開発が始まった。
Windows NTは、当初から以下のような特徴を持っていた。
- プリエンプティブ・マルチタスク
- 仮想メモリ
- ユーザー権限管理
- ハードウェア非依存設計(HAL)
これらは当時としては非常に先進的であり、家庭向けというよりは企業・サーバー向けOSとして位置づけられていた。
歴史
初期のWindows NT
1993年にWindows NT 3.1がリリースされた。 見た目はWindows 3.1に近かったが、中身は全くの別物で、MS-DOSには依存しない完全な32ビットOSだった。
その後、
- Windows NT 3.5
- Windows NT 3.51
- Windows NT 4.0
と改良が重ねられ、特にNT 4.0ではGUIにWindows 95と同じインターフェースが採用され、操作性が大きく向上した。
Windows 2000 / XP への統合
2000年にリリースされたWindows 2000は、Windows NT系でありながら一般ユーザーにも使いやすい設計となり、NT系が徐々に消費者向けへ広がるきっかけとなった。
2001年にはWindows XPが登場し、これをもってWindows 9x系は完全に終了、すべてのWindowsがNT系へ統合された。
現在のWindows NT
現在のWindowsでは製品名に「NT」という名称は使われていないが、
- Windows 10
- Windows 11
- Windows Server シリーズ
はいずれも内部的にはNTカーネルを使用している。
内部バージョン番号としては「NT 10.0」が現在も使われている。
主な特徴
安定性
アプリケーションごとにメモリ空間を分離しており、1つのアプリがクラッシュしてもOS全体が停止しにくい設計となっている。
セキュリティ
ユーザー権限(管理者・一般ユーザー)やアクセス制御が導入されており、企業利用やサーバー用途に適している。
互換性
古いアプリケーションとの互換性を保つための仕組みが多く導入されているが、16ビットアプリケーションなど、一部は新しい環境では動作しない。
NT系Windows一覧
| バージョン | 内部NTバージョン |
|---|---|
| Windows NT 3.1 | NT 3.1 |
| Windows NT 4.0 | NT 4.0 |
| Windows 2000 | NT 5.0 |
| Windows XP | NT 5.1 |
| Windows Vista | NT 6.0 |
| Windows 7 | NT 6.1 |
| Windows 8 | NT 6.2 |
| Windows 8.1 | NT 6.3 |
| Windows 10 | NT 10.0 |
| Windows 11 | NT 10.0 |
関連項目
出典
- [[1](https://ja.wikipedia.org/wiki/Windows_NT) Wikipedia「Windows NT」]